「外に出てパリを思う」

パリは今、40才のマクロン大統領が誕生して、丁度1年たったところである。社会の改革、新風を期待されて圧勝当選したのだから、改革案をだすのは当然、国家の赤字経済を何とか解消、健全化のために努力している。例えば国会議員は数が多すぎるから、経費はかかるし3分の1削減なんて、なかなか言えない良い案を出す。早速に旧勢力は猛反対である。国鉄、航空会社、学校制度、何でもメスが入ると、早速ストやデモで騒ぐ。国鉄なんぞ民営化をほのめかされ、3ヵ月にわたって10日毎に2日の日を決めて新幹線や郊外通勤電車の削減スト、完全にストップではないが、不思議なストである。要は北朝鮮と同じで、対立反対勢力が相手を対話の場に引っ張り出すための圧力、駆け引きごっこである。しかし改革を期待して選ばれたのだから、若い力でやり遂げてみて欲しいと、心から願う。1968年5月革命で、学生運動や労働者がドゴール大統領を失脚させて革命成功、丁度50年目の記念の5月なのである。皆が何か起こるのではと期待している。

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