岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2017年3月10日

「フランス大統領選挙」

 もう後50日もたたない内に、フランス大統領国民総投票の選挙である。それなのにガタガタで、誰が有力なのか確実に思える候補が一つも浮かんでこないのである。右派では政党としての第一次候補者選びの選挙が11月にあって、選ばれたはずなのに、続々と選ばれた当人に、前に政権に居た時代に、公金不正流用、役職利用の不正などのアラがあばかれる。どんなに強気になったり、言い逃れしても、とてもこんなことを公職にあった時にやっていた人なのでは、国の頭に立つ人としては、いくら有能でも不信感はぬぐえない。一方左派でも現政権への不満が渦巻いて、割れていて、これぞという人が無いのである。それでもマスコミは、沢山のスペースを割いて、もう半年も選挙関連ニュースで埋まっている。一国の大統領選挙ではなくて、ヨーロッパ国・フランス県の県知事選挙にいるような、一寸情けない気分になってしまう。

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