岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2013年12月8日

「パリの日中韓映画合戦」

 12月、パリでキノタヨ日本映画祭、日本文字では金の太陽と書くらしいのだが、ローマ字登録の間違いでキノタヨなので、もう8回目、設立以来8年になる。映画祭というのはフィルムを持って来ればよいので手頃なようで、〇〇映画祭、盛んに作られるが、フランスでは五月のカンヌ映画祭が超成功、北仏ドービル市の秋のアメリカ映画祭も、ハリウッドのスーパー有名スターを招いては大成功している。後は二匹目の泥鰌狙いで沢山溢れ、同じドービル市でも春に東洋映画祭を開くが秋ほど話題にはならず、これは韓国映画界が大変に力を入れ縄張りにしている。パリ圏では日本のキノタヨ映画祭、郊外セルジー市の文化事業主催なので今一つ、そこで今回初めてパリの商業映画館と提携し、ゴーモン・オペラ映画館が契約参加した。ところがパリの中国映画祭はゴーモン・シャンゼリーゼ映画館、パリの韓国映画祭は同じシャンゼリーゼのピュブリシス映画館で、あまり聞いたことなかったが開かれているそうである。文化会館レベルではなく、商業映画館となると入場者数の合戦で人気度がハッキリする。パリの日中韓映画合戦となった次第で、キノタヨ映画祭片川喜代治会長(元トーメンフランス社長・船井電機代表)、手腕が期待される。日本映画祭は、12月21日まで続く。

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