岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2013年2月10日

「パリでは、今日」

 今フランスでは、「結婚を皆に自由に解放」、つまり何故、男対女の1:1でなくてはならないのか、男対男、女対女の結婚も自由ではないかと、社会党政権は公約して選挙に勝ち、保守的な考えの人とか、宗教団体が反対しているのである。それにつれてPMA(人口受精とか卵子、母胎の貸し借り医術)の合法化も立案され、PMA、PMAで、見慣れない語もすっかり覚えてしまった。国民議会での討論が一か月以上続き、反対・賛成の街頭のデモ行進も盛んである。
結婚の自由、中近東・アフリカの反乱の戦闘の殺伐なニュース、失業者増大の社会問題、結婚の自由で、それに政治家たちの党首争いの内紛は世界共通、それでフランスのマスコミは埋まっている。
オートクチュールの春夏コレクションなどもあっても、パリジャン一般には、無関心なマイナーな片隅の話しで終わる。但し今週から急に、短い上着丈・コート丈で超ミニスカートに黒のストッキングを履き、脚線美をニューッと露出して闊歩するパリジェンヌが増えた。ピッタリな、ストレッチのジーンズ派が少し霞んでいる。

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