「日本を仕事で巡って来た」

 北海道に飛ぶ。空の上から見る東北地方は、奥羽山脈、八甲田山、四月なのにまだ雪に覆われ、今回の津波に襲われた部分は、刀の刃の一部分みたいな海岸線である。被災された方々はたいへんに気の毒だが、まだまだ日本は奥深く、広いのにと思ってしまう。今は日本の全てのように、マスコミの時間を独占している。
 指導力が無いとマスコミ論調は紋切型である。初めての経験に皆が意見を出し、知恵を出し、右往左往して方法を見つけて、治めて行くのが筋道だろう。初めからよく知っていたり、こうするべきと強行、押しつけの無いのが救いなのである。そうでなければ再び、ヒットラーに率いられたナチスのドイツのようになってしまう。他人と反対意見を述べただけで、警察や憲兵隊に引っ張られた日本も、まだ半世紀ちょっと前にはあったのである。
 「計画停電」という言葉も、不思議である。如何にも売ってやると言わんばかり、第二次世界大戦下の独占配給を思い出す。よく日本の人が、現在黙ってこんな言葉を使われて、平気なのだなと、とても気になったのだった。

2011年4月20日 赤木 曠児郎

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