「話題」

 バカンス前、結構日本人も活躍していて、バスチーユ・オペラ座では、「竹取物語」のバレー再公演、鼓童という太鼓グループが出演していて、ラジオでも演奏が流れた。7月始めの4日間の「ジャパン・エックスポ」には9000平方に、75社のスタンド。毎年一回で、もう11回目だが、18万人の若い世代が集まり、高校生の子に聞いたら、皆で前売り券を買って、通ったという。漫画、ゲーム、コスプレ、日本のポップカルチャーの大祭典である。現在仏政府は、中国語学習を振興目標にしているが、漫画人気は衰えず、日本語学習の希望が少年層に多く、申し込みしても一杯で、近年の縮小、中国語への転換に席がない状態だという。美術展では、来年1月始めまで半年以上続く「アール・ブリュット」、施設や病院から集めた、日本の知的障害のある人たち60人の美術展が、迫力で大評判。北野タケシの絵画展、秋からの村上隆展なども話題である。この国でのオリジナルな物の発見評価や、アングラ文化の復権パターンは変わらない。

2010年7月9日 赤木 曠児郎

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