モンマルトル慕情(1)
モンマルトル慕情(1)
 

「新シーズンが、また始まった」

 9月の初日から100ワットの電球が、ヨーロッパの店頭から消えた。エネルギーカロリーの節約で、製造販売禁止になったのである。職業用、夜分絵を描くのに100ワット電球を使っているから大変だと、新聞で読んで駆けつけたが、もう75ワット電球しか置かれてなかった。逆にそこまで、省エネ努力しているのかと感心した。
 大統領も、新カーボン税を作ると発表した。環境政策上、炭酸ガスを発生するもの全てに課税する案である。屋根の上の携帯電話用中継アンテナにも、一本立てる毎に年間1000ユーロ(7万数千円)課税案が、発表されている。税金を下げる、社会保障の充実と、政策を発表するけれど、お金は要るから何かを考えて来るのである。役人間の国際会議や、外交出張交流なども盛んになるばかり、こういうことも節約すべきかと思うし、国民の側でも、公を頼りにしたり、国の制度、規制、仕事だと言うと、政治家や役人はドンドン増えるのである。自助、自分たちの力で解決するのが、一番経済的で、ベストと理解すべきだろう。
 日本も初めて民主的投票によって政権交代が成立した。過去二回あったが、仲間割れや、連合によってであって、国民の選んだ投票での政権交代は初めてで、民主主義にやっと一歩近付いたと、早速フランス人の政治科学院(シアンスポ)で開かれた、バカンス明け第一回目、日本の新政権への考察討論会で言われて、考えさせられた。公約と実際はどうなるのかまだ分からないが、ばら撒きで景気回復、維持を図った自民党末期政権、日本人一人一人の肩に大借金を背負わせている訳で、とにかく何かが変わろうと、大革命に成功した例だと、外国人の目にも注目されている。日本よりも早く、選挙の二日も前からヨーロッパの新聞には、もう鳩山党首の顔が、世論調査の予想結果だろう、日本は変わりそうだと、何度もカラーで珍しく大きく登場紹介されていたのだから、みなの関心は大きかったのである。

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