岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
フォーブル・サントノーレ163番地から
フォーブル・サントノーレ163番地から


【近況】
  
3月12日〜18日
  「日仏交流現代美術展」
水戸京成百貨店6階
(パリSNBAとして、14・15日は訪日。会場に出席予定)
4月4日〜13日
  フランス・ロワール河流域のボールガール城における「ロワール派美術展」(1923年創立)
(2009年度名誉主賓招待客作家として出品展示)
4月9日〜29日
  パリ市主催第5区区役所フェスチバルホール
「みんなの知っているアカギと、まだ知られていないアカギ展」
入場無料
区役所の開いている時間(日・休)
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≪新刊≫

『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。


≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2009年3月9日

「パリは三月」

 街路樹の枝が立ち上がって、どんどん木の芽が膨らんでゆく。
 数字だとか、予測は、不況だ、不況だと暗いニュースを流すけれど、人間の権力争いの欲望も、物をつくる日常も、物を売る日常も、ひとびとの時間はとにかく進んでゆく。
 3月初めは世界女性週間で、ユネスコや、色々な所で女性に関する催しが溢れている。雑誌は女性大臣に関する特集を組むとか、美容薬品会社のロレアルは、ノーベル賞に対抗するように、世界女性科学者賞を発表、という具合である。この賞は創設11年目になるが、毎年5人の女性科学者が選ばれ、10万ドルの賞金と、世界中のメディアに大きく、クローズアップされる。美容品の会社だから、宣伝は堂にいったもので、日刊紙にページ全面顔写真、5ページ連続とか、地下鉄の大きな貼りこみパネル5面連続、何だろうということになる。今年は物理学の分野から選考され、東洋からは、日本の小林昭子、東大名誉教授、日大教授が晴れの受賞をされた。金属合成の業績のある方である。この世界の5人の他に、15人の世界各地の若い女性科学者にも、毎年助成金が出される。


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赤木曠児郎氏 略歴
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