「5月はパリもゴールデン月間」

　パトリック・デュバルというフランス人食通ジャーナリストが、1981年頃から日本食に興味を持ち、フランス貿易振興局の宣伝担当の役人もしていたらしいが、日本食の専門無料雑誌を発行する出版社を、自分で起こして数年たつ。「鮨がこれだけ流行になっても、フランスで日本料理に関しては、専門学校の一校も無く、全然知織が未知である」という主張で、「WASABI」という、自分で編集した日本食専門のフランス語季刊誌を、広告集めては出している。それが今回パリ、地方、ヨーロッパ首都の日本食レストランを網羅の、ミシュランみたいな、日本食レストランガイド2008−9年版を発行した。
　 流行の「鮨」を看板に出す店は、ヨーロッパに6000軒くらいあるけれど、内1000軒はパリにあり、まずまずは100軒が合格するが、日本料理というものについては全然知られていない。自分で食べ歩いて四つ星から一つ星までの日本食レストランの評価と、くわしい解説をつけた個人ガイドブック。各店の値段だけは、評価の基準が様々なので、自分の払った金額を表示して参考にしてもらうしか方法がなかったという。ヨーロッパ中254軒の名前とアドレスが上げられているが、内11軒のレストランが、四つ星と評価されて、日本食は何処が良いのか、よく質問されるが、こんな新書版ポケットガイドブック（フランス語・178ページ）が出来て、助かる。