岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
シャンドマルスからのエッフェル塔
シャンドマルスからのエッフェル塔

【近況】

10月23日〜29日
   東京・日本橋三越本店6階美術特選画廊
カタログレゾネ(3)・(4)刊行記念赤木曠児郎展
(東京会期中会場にいますので、よろしく)
11月8日〜18日
   パリ・サロンドートンヌ展出品
11月22日〜12月2日
   パリ・グランパレ・アール・キャピタル2007
(SNBA部・デッサン水彩協会部参加)
12月13日〜16日
   パリ・カルーセル・デュ・ルーブルSNBA2007展
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2007年10月8日

「シャンゼリゼ界隈で」

ラグビー世界選手権がフランスで開かれているので、エッフェル塔の上にはラグビーの大きなボールが吊るされているし、9月、10月フランス中の大競技場で週末には試合があって、皆が沸いている。20日の決勝戦まで続くだろう。パリ中に、急にスコットランドからの応援団がキルトスカート姿で沢山あふれて、スポーツに興味の薄い私まで、アーそうなのかとラグビー試合に気づくことになったが、先週の日曜日には、記念行事にブルターニュ地方や、スコットランドと、風笛(バッグパイプ)を地方民謡の楽器に使う国々が集まって、シャンゼリゼ大通りでパレードも開かれた。今回主催国フランスの、ブルターニュ各地方からは3000人がパリに出てきて民族衣装と踊り行進、他にバスク地方、スコットランド、アイルランド、ニュージーランド、風笛を持つ国々も参加、みんなラグビーの盛んな所である。昼間一時間のパレードに、20万人の見物客が押しかけて、7月14日の軍隊パレードをはるかに超える見物客だったと伝えられる。今は軍隊パレードはテレビの実況で見るほうが、ましなのをパリジャンは知っているからでもある。
 ラグビーの試合は、大きな闘牛の牛と牛とがぶつかり合うような迫力、肉の塊のような白人選手が主役である。それに比べるとサッカーや走る陸上競技は、脚の長さだからアフリカ系の人が主役になって、フランスチームと言っても移民系出身者の天国になる。柔道は重量制で分けて誤魔化しているが、みんな大きいほうが迫力あるのに決まっていて、オーストラリア対日本の試合などは91対3点だったそうだが、脚技で補えるサッカーなら何とかなるのだろうが、体のボリュームの絶対量、重量戦車の戦いで、相撲取りのようになっても走れないし、フランス人らしいフランスチームの大活躍に沸き上がっている。

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赤木曠児郎氏 略歴
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