岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
証券取引所通り
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【近況】

10月23日〜29日
   東京・三越日本橋本店美術画廊
カタログレゾネ(3)・(4)刊行記念赤木曠児郎展
(東京会期中会場にいますので、よろしく)
11月8日〜18日
   パリ・サロンドートンヌ展出品
11月22日〜12月2日
   パリ・グランパレ・アール・キャピタル2007
(SNBA部・デッサン水彩協会部参加)
12月13日〜16日
   パリ・カルーセル・デュ・ルーブルSNBA2007展
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2007年9月11日

「日本円」

日本は猛暑の夏だったが、パリは異状に涼しかった。寒いのである。6年前2001年の9・11の日は、パリの東の方のアラブ系労働者の多い地区でデッサンを描いていて、まだ暑くて、半袖のポロシャツだったと思い出す。今年は薄ら曇りばかりで、肌寒く厚めのアノラックでないと過ごせないのだから、確かに地球の環境が変わっている、どうなっているのだろうと思ってしまう。
 夏休みから人が帰り、人混みが戻ってきた。一番驚くのは、また少しづつ物価の上がっていることである。日常品の端々に、すべてに少しづつ、目立たぬように乳製品が、パンが、電気代が、地下鉄がと、すべてに高くなっているのである。日本円の相場は、日銀の政策で下がるばかりだから、日本から旅行でくる人たちはヨーロッパの物価が高くなりましたねと、みんな驚き、苦しんでいる。日銀が、日本の金利を上げないからで、アメリカドルは5%、ユーロは4%位の金利がつくのに、何故日本の円だけが0.5%と10分の1以下なのか、誰にも説明できないだろう。

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赤木曠児郎氏 略歴
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