岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
エッフェル塔(3)-白

【近況】

朝・午前中はアトリエで制作。午後・日没までは外で素描原画の制作。当分これが日課です。
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2007年1月5日

「新年のパリ」

 1月1日発行の「ル・フィガロ紙」の第1面には、驚いてしまった。大きくカラーで絞首刑の写真がトップである。今年1年がどんな年になるのだろう、日本人には考えられない編集センスというか、こちらの人のお正月にかける気持ちの持ち方の違いを、また大きく感じてしまった。
 暮れのパリ、シャンゼリーゼのイルミネーションは世界中に報道されるけれど、一寸横に入ったそれ以外の通りや、パリ中今まで飾り電灯をつけていた商店街でも、今年はつけていない通りが多かった。お金も掛かるし、京都条約で無駄なエネルギーの使用を遠慮しましょうという気風が徹底して、地球の温暖化は未来の大問題なのであろう。さすがショー・ウィンドウの中だけは、パリだと感心させられるデラックス一級品が、これでもかと並んで目の保養。食料品、宝石、インテリア、装飾品が作られていて凄いな、こんなのが持てる人たちもいるんだと希望が湧き、私には持てもしないし見ての喜びだけであるが、そんな中に飾れるような絵を完成させるのが自分の仕事だったと、勉強になるのである。毎年この季節はイルミネーションを照らしていたのにと、とにかく多くの通りが平常どおりで勝手が違い妙に気になった。

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赤木曠児郎氏 略歴
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