岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
地下鉄オデオン駅入口広場(2)

【近況】

11月22日〜28日
 大阪
 レゾネ(3)刊行記念個展
 大丸心斎橋店美術画廊
 ※本人来場
11月9日〜19日
 パリ
 デッサン・水彩画協会展
 グランパレ出品
11月15日〜19日
 パリ
 ル・サロン展
 グランパレ出品
11月10日〜12月3日
 パリ郊外
 シャトウ・トウレルSNBA選抜展
 主賓招待
12月14日〜17日
 パリ
 SNBA展
 カルーセル・デュ・ルーブル出品
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2006年10月5日

「シーズンが始まった」

 10月から来年の1月始めまで続く国立グランパレギャラリーの「18世紀末から19世紀初頭にかけての肖像」展を見にでかける。ロココの終わりから、ナポレオンの終末までのヨーロッパ、当時の代表的人々の肖像画や肖像彫刻が、世界中の美術館から選び抜かれ集められて141点、パリの後、ロンドンとニューヨークに来年の秋まで巡回される。等身大の大きな絵が沢山集められ、平常美術館などでは、人物が立っているだけの肖像、あまり面白くないのでスッと見て通り過ごすことが多いが、こうして集められてゴヤ、アングル、ダビッド、レーノルズ、カノーバ、ウードンなどの一級美術品、プラス人物の短い紹介、となると西洋史の本場である。
 まず入口が、ルイ16世の正装の高さ2m50cmの肖像画、マリー・アントワネット王妃の1mの高さの白大理石胸像、二つが向き合っている間を通って入る。
 こんな人達だったのか、「ベルサイユのバラ」の漫画や、宝塚の舞台、そんなものでヨーロッパをイメージし、考えている軽率さに、身が引き締まるだろう。アーミンの毛皮のマントーを描き出す豪華さ、そしてこの首の何処がギロチンの刃の下に入ったのだろうか。ワシントン、ジョージIII世、エカテリーナII世、フェルディナンドVII世、ローマ法王、それからナポレオン、当時の支配者の天井まで届く、等身大の肖像が取り囲んでいるのが第一室である。

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赤木曠児郎氏 略歴
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