ノートルダム・ド・パリ
 

「私の展覧会が始まった」

  油彩25点、素描原画40点、並べ終わったが、印刷された初日案内状を受取ったのは9日前、とにかく現代は展覧会ラッシュで、その日一日に市の美術館局の開く展覧会が五つ同時に重なっている次第。 パリ市長名義で送られるわけだが、日本大使、OECD日本大使、元駐日フランス大使。パリ日本文化会館長。前大統領姪でエリーゼ宮美術監督だったランドリーさん。ポール・クローデル大使の孫で大叔母のカミーユ・クローデル研究者として知られてパリスさん。元パリ将軍のヴァレリー将軍、7月14日の軍隊行進開幕に大統領のジープに続いて、ジープで敬礼してシャンゼリーゼの坂を下りてきてパレードもしていた大将軍だが、今は退役されてスポーツシャツ姿、知らない人に説明するのに苦労する。突然と30℃を越える暑い日だったが、とにかくいろいろな方が集まって下さってオープンである。翌日からもう平常通り、私は外で絵を描く日々である。

2004年6月15日 赤木 曠児郎  
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