岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

バイユール通りにて

【近況】

12月11日から15日の5日間、ルーブル美術館入口カルーセル会場で、今年のSNBA(国民美術協会)展が開かれますが、昨年のピュビス・ド・シャバンヌ賞受賞者として、約10点の作品を、招待され展示します。
他に今年の過去の会員回顧招待には、彫刻のカミーユ・クローデル、油絵のアンリ・ル・シダネーのコーナーも並びます。
この会には日本人としては、黒田清輝、児島虎次郎など参加していて知られています。
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
株式会社 第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)3235-3051
FAX(03)3235-0158
または、展覧会場でのみ発売
 
2003年11月17日

「黄色」

 青葉から、すぐ茶色の枯れ葉になって、カサカサと落ちてしまうのが、今年は気象異常、パリの街路樹の葉がまっ黄色に黄葉。珍しい現象で、真夏に猛暑、急に冷えこんだりすると、地下水などの関係で、稀に起きるのだそうである。桜の葉は美しく紅葉し、プラタナス、菩提樹、ニセアカシヤなど一斉の黄葉、日本では北海道でしか見られない、黄葉の季節の素晴らしさを、パリで堪能した。
 いまから6年前、両国政府間で呼びかける「フランスの日本年」の年には、一年間日本の催しが続き、目白押しだったが、今年は「中国年」で、中国に関する催しが、目白押しである。オリンピックも開くし、日本から学んだ賃加工のノウハウで腕を磨き、今では宇宙にまで人を飛ばし、コンピューターの普及はアメリカに次ぎ世界二位、安い労賃を武器に世界に進出、経済力をつけて、産業を脅かしている。1970年代の日本パターンのようである。京劇、美術、発掘品、孔子展・・・、東洋文明の源流で、ずーっと奥が深いから、フランス文化人を引きつけ、圧倒されそうである。

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赤木曠児郎氏 略歴
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