ピックピュスのメトロ駅
 

「バカンスがはじまった」

 世界中に300万人、フランスはトータルで13万人の結社員、10数種類のいろいろな名前の結社があるが、フランス最大のグラン・オリアン社(フランス大東結社)は、4万5000人の会員で1050支部に分かれ、パリ中心部に大きな会館ビルをもち、中に私設美術館も公開されていて、見学できる。
 女性だけのメーソン結社も数種あったりするが、今回そのフランスの9結社の頭領が集まって、連合組織をつくり、共同キャンペーンを始めたので、注目されているのである。
 古代の神殿を建てていた石工職人組合が、フリーメーソンの結社発生起源とされ、同じ起源で現在でも続く職人技能の組合に、「コンパニオナージュ」という組織が別にあって、われわれにはこの区別などが、少し分かり難くなっている。
 引力発見のニュートンは、現在でもフリーメーソンの重要なキー・パーソンとして紹介されるように、知的、合理的原理の追求(これが無ければ神殿など巨大な建物は出来ない)が目的とされたサークルだったから、当時のエリート、知識人が集まったのであり、自由、平等、友愛、のフランス革命の標語はフリーメーソンの憲章から採られていたり、フランスの百科辞典派やアメリカ独立運動を支援し、奴隷開放の考えも知的サークルの人々から生まれたので、従って常に宗教組織からは敵視され、第二次大戦中は、ユダヤ人の陰謀組織であると、ナチスからは徹底的弾圧もうけている。

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