7月14日のコンコルド広場
 

「もどってきたパリ」

 大阪の心斎橋にズッと居たのだったが、不景気ですといいながら、夜も昼も、若い人たちの人波はものすごく、夜の飲食店、飲みパーティーなども賑やかである。何処が日本の経済不況なのだろうと、信じられないほど。不思議と中年や、年寄りはポツポツと数えるほどしか、見かけることがないが、もう完全に携帯電話片手の若者の世界が、出来あがっていると思え、世の中を変えるためには、次の世代に任せればよいのであって、年寄りが何時までも、権利や役職にしがみついて、害を垂れることはないのである。
  そんな一方で、新幹線に乗ると高年者の仲間旅行も盛んなこと、お年寄りもリッチで、生活を享受されているのである。大阪の釜が崎地区も行ってみたが、物資のあふれた豊かな国の姿であって、他の国でのような絶対的な極限の人たちの姿は感じられなかった。
  年寄りは不安をいうが、「不安」であって、携帯電話片手の、若者たちが築き上げる「現代の日本」、そんなに未来の無いものではないなと、明るい気持ちで、またパリに帰ってきたのであった。

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