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【新年祝賀会】大手企業11社のトップに聞く2022年の展望

経済界のトップが一堂に会する「新年祝賀会」が2年ぶりに開かれました。コロナ禍3年目となる2022年。各企業のトップは今年の展望をどう捉えているのか。11人に聞きました。
■ANAホールディングス 片野坂真哉 社長 今年の展望「夜明け」 「航空業界はコロナに苦しんだ2年間だったんですが、少しずつお客さんは増えてきて、今年はもう年頭の挨拶でも『夜明けは近い』というふうに全社員に語りました。まだまだオミクロン株など心配はありますが、医療体制の充実などで航空業界、我々の会社とか夜明けは近いと、こういうふうに思っております。 世の中、非常にディスラプティブ(破壊的)という言葉がありますよね。いろいろ需要が変わると。ただお客様は確実に戻ってきています。特に年末年始は満席便が大変多くてですね。まだコロナ前の7割ぐらいですが、去年の1.7倍ですね。そういう意味で国内線、人々が帰省できたということで、年末年始は夜明けを感じさせました。ただ国際線などはまだ水際対策がありますので、まだ夜は明けていないと思いますが、夜明けは近いと思っています」 ■伊藤忠商事 岡藤正広・会長 今年の展望「脱」 「脱コロナ、脱炭素、脱アナログこの3つの『脱』という意味です。それぞれ今年、大きなテーマですから『脱炭素』は大きなテーマです。それからコロナから脱出しないといけない。それと日本の場合は非常にIT化が遅れていますから『脱アナログ』これを今年のテーマにしたいと思っております。 特に我々商社の場合には、今の『脱炭素』の動きが将来の商社のビジネスを根底から覆すリスクがあるんですね。今まで扱っている、もちろん炭素は駄目、石油も問題がある、それともっと違うところでいくと、例えば、プラスチック。これも大きな問題がありますよね。食料のほうでも問題がある。こういうものを前のマーケットの変化を捉えて、変えていく。これは大きな作業で、失敗すると企業の存亡が問われるような大きな流れなんですよね。 具体的な動きは、色々な分野で進んでいるんですけど、やっぱりその変化を我々がリードするんじゃなくて、前のマーケットの動きを、はやく察知して、それにあわせた動きをする。あるいは商品を開発する、商品を持ってくる、そういう動きを我々はしなければいけない。いわゆるマーケットインですよね、これが我々の一番大事な方針なんですよね」 ■大和証券グループ本社・中田誠司社長 今年の展望「挑む!」 「『挑む!』ですね。今年はいよいよもって、コロナと共生をして、経済を再始動させていかなければいけない年だと思っています。そういう意味ではこの2年間、気持ちが下を向いてしまっていた部分もあるので、再始動・再起動するためには挑むという気持ち、いわゆる挑戦ですよね。そういうトライをしていかなければいけない、今年のキーワードは『挑む!』。『寅年ですから虎穴に入らずんば虎子を得ず』という精神でいきたいと思っています。 コロナ禍の中で、いろんな気づきもあったと思います。例えばオンラインでミーティングをやること自体も、実はそういうツールも従前からあったわけですよ。だけど強制的に使わざるを得ない。せっかくコロナによって得られた気づき、DXなどですが。これをコロナを克服してもしっかりと自分達の仕事の中に根付かせて、どれだけ生産性を上げていけるかが重要だと思っています」 ■三井住友フィナンシャルグループ 太田純・社長 今年の展望「復活」 「『復活』です。コロナ禍からの『復活』ですね。この2年間ね、コロナ禍で大変閉塞感のある日々が続いてきましたので、そこから脱却して、日本経済を再生してほしいし、人々の気持ちも明るくなってほしいし、そういう意味での『復活』ですね。 我々はですね、実はコロナの前から構造変化にさらされていましてね、金融業界全部そうだと思うんですけど、ですから、その従業員の意識の改革だとか、あるいは事業の改革を進めてきたんですね。これはコロナになっても変わらないです。もっと長い目で見た改革が必要なので、それは続けてやっていきたいと思っています。ただコロナでデジタライゼーションとかね、あるいは環境問題というところが随分変わってきました。スピードアップしてきました。ここはですね、スピードアップにあわせて戦略をスピードアップしていかないといけないと思っています」 ■ホンダ 三部敏宏・社長 今年の展望「曇→薄日→晴」 「去年は天気でいうと『どんよりとした曇り』の状態で、コロナに対して守りの状態でどんよりと曇っていた。オミクロンの話もありますけども、少し薄日が入ってきた。北米などでも良い経済状態になってきてます。我々としては半導体とかサプライチェーンの問題とか、少し今年の前半はその影響は一部残るかなと、完全に晴れにはならないんですけども、薄日が差してくる。そして今年後半になると、大分良い天気、快晴になればなというふうに見ています。 今は薄日、曇りから脱却しつつある。そんな見方をしています。半導体の問題とか、サプライチェーンの問題も徐々に良くなっているのは間違いない。そういった意味で今は『薄日』。お客様の車の需要はあるので、車が作れれば自動車産業はどんどん上向きになるとみています」 ■サントリーホールディングス 新浪剛史・社長 今年の展望「アニマルスピリッツの復活」 「私たち、民間企業が徹底的に経済復興を生かして。世界中で暴れまくるぞという意味です。日本の経済が大変低迷してました世界との比較においてものすごく悪い状況。 今年こそは経済の復興をかけて革新的な商品だとか技術だとか、そしてまたサステナビリティについても積極的に投資し、社員にも報いるべく、賃上げもやって、私達民間の大切なアニマルスピリッツを復活させていくぞという展望。 もともと私どもサントリーはエンゲージメント、つまり社員のやる気はすごくある。ただ、コロナでやる気を出せなかった部分がある。ここまで来ると、どうやって対処していいかって企業も政府も学んでますから、そういった意味で、今年はもう絶対的に、経済の復興を我々がやっていくんだという思いです。 家飲みは日本においては非常によかった。これからは2019年ほどではないと思いますが、ますますレストランやそして飲食店が復活してくる。そして良いものを出して、美味しいものへ少しお金を払ってでもって方々が増えていますので、展望が開けるじゃないかなと思います」 ■ローソン 竹増貞信・社長 今年の展望「No Lawson No Life!!」 「目指すはNo Lawson No Life!!です。これはですね、やはりコロナの中の2年間で皆さんやはり巣ごもり、あるいはリモートワーク、そういう中で近くのローソン、本当に生活の場にしていただいていると思うんですね。そういった皆さんの期待にさらに応えたい。もうローソンなかったら生きていけないよというくらいまで皆さんに近づいていきたい。そういう思いを込めて、No Lawson No Life!!です。コロナ前までは、やはり人が動く中で、のどが渇いたとか、おなかがすいたとか、そういった需要。いわゆる人が動く需要が主だったんですが、やはりコロナの中で、『あっ!そういえばうちの近いところローソンだったね、そこで生活していこうよ』そういう期待、それにガンガン応えていきたいと思います」 ■森トラスト 伊達美和子・社長 今年の展望「DX」 「総理の話でもデジタル田園都市を今後進めていくということが話があったと思いますけれども、やはりこれからの社会はデジタル化が進んでいくと思うんですが、デジタル化をしていくというのは、インフラを整備するというとこまでだと思うんですね。それだけでは駄目で、デジタルを活用しながら、どのような働き方であるとか、サービスのあり方であるとかを考えていく、デジタルトランスフォーメーションまで進化させる必要があると思っています。したがってウィズコロナから、しばらくまだウィズコロナだと思いますけれども、さらにアフターコロナに向かって、我々の会社とか社会が進んでいくためには、このデジタルトランスフォーメーションのための第一歩を踏み出しておくべき年だろうというふうに思っています。デジタルトランスフォーメーションをどこまで進めることができるのか、それが今年およびその先に対する鍵になってくるそのための投資をするべき年だと思っています」 ■JR東日本 冨田哲郎・会長 今年の展望「転禍為福」 「災い転じて福となす。新型コロナが非常に大きな影響を社会全体に与えてますけど、これを新しい成長、新しい時代、新しい社会を作る。そういうきっかけとして、思い切ってコロナを克服して、次の時代を作っていく、そういう年にしたいです。 2年間で鉄道会社、もうお客様が本当に激減しました。だいぶ戻ってきたとはいっても、やっぱり2年前の7割から8割というところです。おそらくコロナ前に戻ることはないでしょう。その中でどうやって企業として成長していくか、社員が活躍のフィールドを広げていけるか、そのことを考える年だと思います。 我々は鉄道業界だけじゃなくて、日本の社会全体がコロナを克服して、ウィズコロナですよね。もうなくなることはないですから。一緒にどうやって共存・共栄していくのかそのことを実行していく改革していく、変革していく、その年にすべきだと思います」 ■資生堂 魚谷雅彦・社長 今年の展望「希望」 「やはりコロナ禍で、この2年間大変ですね抑圧をされて苦しい環境が続きました。私達の企業も、そんな大きな打撃を受けたんですけどね。いよいよ今年の中盤には、これはコントロールされていって、収束に向かっていくという希望を強く持ってますし、そのためのワクチンや治療薬も揃ってきてます。 やっぱり人の気持ちというのは心理的にも前向きに自由に行動して、そして友達と会ったり食事をしたり、旅行したり、そういう心理が経済を動かしますから、そういう意味合いでも、人々が希望を持つ、また私達企業も化粧品会社ですから、大いにお役に立てるような希望を持てるようなメッセージを発信をしていく責任があると思ってます。 化粧品という商品をもちろんお買い求めいただいてるんですけど、そのこと自体が目的ではなくて、化粧品を通じて、今はもう本当に女性だけじゃなくて男性も結構たくさんお使いになりますからね。世界中の人々が前向きにワクワク、そして幸せを実感していただくそういうことを私は目指してます。まさに今年、資生堂は創業150周年なんです。そういう年でもありますから、希望のメッセージをどんどん出していきたいと思ってます」 ■ENEOSホールディングス 杉森務・会長「冷静に前進」 「今、オミクロンの再拡大とかあるいは、エネルギー価格の上昇など、下振れリスクはあるが、社会経済活動が再開されて、ゆるやかに回復基調にあると思う。さらに今後GX、DXで投資拡大が進んでいけば本格回復につながっていくのではないか。『冷静に』というのは社会経済活動を再開しているわけですけど、ウィズコロナにおいて大事なことは『冷静に経済を回していくこと』なんだと思います。ということで『冷静に前進』。 回復基調にあり、それを着実に前進して経済を回していく。これがウィズコロナの最も大事なところではないかと思います。そういう意味では経済を着実に回復し、軌道に乗せていかないといけない。 どこまでオミクロンが広がるのか、影響はどこまであるのか、今のところ分からないですけど、これも冷静に感染症対策をとる。あるいは早く3回目の追加ワクチン接種をするのが大事なんだと思います」(05日16:30)

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