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イチローさんへ「お腹が出てる選手は、野球選手じゃないですか?」高校球児からの質問に“イチ流”の答え

11月29日、イチローさん(48・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、秋季高校野球東京大会で優勝し、来春のセンバツ出場が確実視される強豪・国学院久我山(甲子園春夏出場6回)で、選手指導を行いました。高校球児を指導するのは、昨年の智弁和歌山高校に続き、2年連続。憧れのイチローさんから学べる絶好の機会とあって、球児たちからは様々な質問が飛びました。
■心をつかんだ手紙 宛名は「鈴木一朗 様」午後3時、グラウンドに姿を現したイチローさん。引退した3年生と野球部員、集まった82名に語りかけました。 「はじめまして、イチローです。ここに来た理由はこれですね」 肩に掛けたバッグからイチローさんが取り出した手紙。それは、今年1月、今夏をもって引退した3年生の田村優樹さん(当時2年)が、同学年22人に呼びかけて送った、その手紙でした。 イチローさん:すごく気持ちの伝わってくる手紙を頂いた。(もらった)この状態で、僕のシアトルの自宅にずっと・・・大切なものが入っている引き出しがあるんですけど、そこにずっと大切に保管しています。 今回の訪問実現にあたり、イチローさんの心を大きく揺さぶったこと−。 イチローさん:(手紙に書かれた宛名が)『イチロー様』じゃなかったのが良かったのよ。どういう判断だった? 手紙の宛名は“鈴木一朗様”。イチローさんの本名がしたためられていました。その理由について、手紙を送ることを提案した田村さんは・・・ 田村さん:しっかりとした形式で、本名のほうが、やっぱり気持ちが伝わるかな、と思いました。 イチローさん:なるほどね。ありがとうございます。 心のこもった手紙ですが、イチローさんには、ちょっと気になったことが。 イチローさん:(手紙をもらった22人の中で)めっちゃ小さい字の子がいたよ。めっちゃ字の小さい子が・・・。 尾崎直輝 監督:真野じゃないすか? イチローさん:あっ、そう、そう真野!(監督・球児一同、大爆笑) みんなが真野選手を指さすなかで、イチローさんも真野選手を笑顔で指さしながら・・・ イチローさん:ちっちゃい!字が。(もっと大きくないと)字には性格が出るからさ〜。真野くんでした。 ■“イチ流”の走塁グラウンドが一気に和んだところで、練習を開始。身振り手振りで指導するイチローさんに、1人、2人と集まれば、次々に集まる部員たち。もはや“全員集合”です。 生徒たちの熱い眼差しに、イチローさんも全力で応えます。走塁の練習では−。 イチローさん:腕振れって言われると、こうやって(身体の前の方で)振るでしょ?(前の方で)振る人が多いよね。そうじゃなくて、後ろ。(背中の後ろの)肩甲骨で引っ張る感じ、それで進む一歩が大きくなるんだよね。特にスピードを求められる人は、“もう一歩”をそれでカバーできる可能性が充分にある。 バッティング練習では自ら、いまだ衰えぬレジェンドの技術を披露。大きな飛距離で柵越えを連発すると「うわーやばい」「あぶないー」「エグイっ」と部員たちが目を輝かせます。 ■「お腹が出てる選手は野球選手じゃないですか?」イチローさんとの距離が少しずつ縮まってくると、イチローさんの元には次々と部員が。少し体格の良い、1年生・鈴木勇司選手はこんな質問を・・・。 鈴木選手:イチローさんが、インタビューで“お腹が出てる選手は野球選手じゃない”って・・・。 イチローさんの返答は−。 イチローさん:いやいや、僕はお腹が出たら引退する、って言ってたの。 鈴木選手も思わず笑顔。そしてイチローさんが続けます。 イチローさん:いやいや、良いんだよ。(体形は)特徴なんだから、それぞれの特徴をいかして。 ■「アドバンテージにして、頑張っていきたい」イチローさんによる指導は日が暮れるまで続きました。練習の最後は、出塁した時のリードの取り方について、自ら実戦しながらの指導。 イチローさん:(リードを取る時に)跳ねる必要は全くない。大事なのは、最後のこの体勢をつくることだから。きょうやって、明日できることじゃない。練習の中で意識して一度やってみて下さい。 夢のような時間となったイチロー教室にキャプテンの上田太陽選手(2年)は−。 上田選手:イチローさんに話を聞けるチームなんてなかなかないので、そこをアドバンテージにして、頑張っていきたい。 出場が確実視される来春のセンバツを見据えていました。イチローさんは年内にあと2校を訪問、直接指導を行う予定です。 ■アマチュア指導イチローさんは2019年12月に学生野球資格回復研修を受け、昨年2月からマリナーズでの活動がないオフシーズンに限り、高校生や大学生への指導が可能となっている。 ■イチローさんのアマチュア初指導昨年12月、強豪・智弁和歌山高校を3日間指導。指導の最後に同校野球部員に「ちゃんとやってよ」との言葉を残すと、今年の夏の全国高校野球選手権・決勝で、智弁和歌山は智弁学園を9−2で下し、21年ぶり3度目の全国制覇を果たした。 ■国学院久我山秋季高校野球東京大会・決勝の二松学舎大付戦。1−3と2点を追う9回2死満塁から4番・成田陸選手(2年)が、走者一掃の逆転サヨナラタイムリーを放ち、37年ぶり3度目の優勝。2011年以来、4度目のセンバツ出場をほぼ確実としている。(02日22:36)

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