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高松高等予備校

村上良一 理事長

2017年12月18日(月)

——夢をお聞かせください。

村上:来た生徒に対して、社会に出ても役に立つ人に育って欲しいと、念願しております。

——「たかよび」の愛称で親しまれ、およそ1100人が学ぶ高松市の高松高等予備校。2017年度入試では、国公立大学に683人、そのうち医学部には129人が合格しました。こちらの予備校はどんな特色があるのでしょうか。

村上:できるだけ高等学校に近い予備校にするために、出席管理をしっかりしています。出席率の高い子が第一志望校に受かる確率が高く、年間を通しての出席率は98%ぐらいです。寮との連携もうまく取れており、休む場合は必ず寮長か寮母から連絡があります。自宅生も、親から連絡してもらっています。また、オリジナルの教材を50冊ぐらい使っており、先生方が授業で使いながら改訂しています。この教材を使ってからは、先生方も授業をやりやすくなり、生徒たちからも「分かりやすくなった」という声があり、ますますオリジナル教材に力を入れています。

——昼休みの職員室も拝見しましたら、気軽に先生のところに質問に来ていましたね。

村上:生徒は授業が終わって、自分が分からなかったところを早く質問に行こうとしています。ですから、先生方も授業が終わっても質問を受け付けています。校長はじめ、熱心な先生はどこの学校にも負けないほどたくさんいます。

——寮生活の経験は、どういったところが育っていくのでしょうか。

村上:団体生活にも慣れてきますし、少々のことは辛抱しないといけませんし、人に迷惑をかけないようにと思います。そして「他室訪問厳禁」にしています。自分が勉強しようと思う時に人が来たら、断りにくいわけです。厳禁にしてから、随分と合格率が上がりました。

——合格の実績は、今はどのような状況なのでしょうか。

村上:おかげさまで6割以上は国公立大学に合格しています。自分が行きたい私立大に受かって国公立大学を受けない子もいますから、受けていたら7割以上は確実に合格していると思います。医学部は、岡大に10名を合格させたいと思って頑張って、3年ぐらいで10名を超え、それからは毎年超えています。今年の春は、18名の合格が出ました。勉強をしっかりすれば合格すると、ますます自信を深めました。去年の入試では、医学部は国公立合わせて129名受かっています。今年も130名くらいは行ってくれるものと確信しています。

——どのような学力の伸ばし方をされていますか。

村上:クラスをレベルで分け、学力に応じた授業をして伸ばしています。今年の目標は、医学部に120~130人を入れること。さらに100名は、いわゆる旧帝大に受かって欲しいと思っています。10名の東大合格を出すようにしようと思うと、京大、阪大合格を50名にしなければと思うのです。去年、京大は8名の希望者が全員受かりました。今年は京大に20名を合格させようと頑張っています。そこから東大が5~6名出てくることになるのです。そうなると優秀な生徒がますます集まって来ます。その証拠に、今年は岡山や福山、姫路などから、岡大医学部志望者が増えました。この仕事は、やはり受からないといけないのです。そのためにどうしたらよいかと考えた結果、やはり「全人教育」をしていくことが重要です。「本当に素直に人生を渡っていける人材なら伸びる」ということが分かってきました。

——地方の予備校としては、どんな使命を感じておられますか。

村上:最後の使命は、子育てです。その子たちが、どこの大学を出ていようとも、何をしようとも、社会に出て役に立つ人間が一人でも多く育ってくれたらと思っています。

——これから、どんな高予備にしていきたいと考えておられますか。

村上:来た人が、「来て良かったな」と思ってもらえる予備校にしたいですね。「あそこに行って良かった」と言われたら、リピーターとして返ってきますから。今一番うれしいことは、「子どもが浪人するから、村上さん、またよろしく頼むわ」と言われることで、これは本当にうれしいですね。たった1年ですけれども、濃い思い出を持ってほしいのです。そうなるためには、こちらも一生懸命に、真剣にやっていくことです。それは必ず生徒に伝わると思っています。先生方にも、「生徒のために予備校はある」ことを頭に置いて仕事をして欲しいと、よく伝えています。

村上良一(むらかみ りょういち)

高松高等予備校理事長

昭和10年(1935)京都市生まれ。昭和32年(1957)立命館大学法学部卒業。昭和51年(1976)高松高等予備校丸亀校舎事務長。昭和55年(1980)高松高等予備校事務局長。同校副理事長を経て、平成3年(1991)同校理事長。平成28年(2016)知事表彰「私学教育功労」受賞。平成29年(2017)藍綬褒章受章。