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地域の未来が見えてくるインタビュー番組。
会社づくり、人づくり、そして街づくり…岡山・香川のトップの夢、経営ビジョンに迫ります。

前回の放送

JR四国

半井真司 社長

2017年12月11日(月)

——夢をお聞かせください。

半井:魅力のある観光列車で、国内外から多くの観光客を呼び、四国を元気にしていきます。

——その夢をどのように実現していかれますか。

半井:四国4県と岡山県に約850キロの路線を持っています。わざわざ乗りに来ていただける鉄道を目指して、魅力ある列車を走らせることで、観光客を四国に呼び込もうと取り組んでいます。「四国まんなか千年ものがたり」や「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」など、個性豊かな観光列車は幅広い世代に親しまれています。

——このアンパンマントロッコ列車には、さまざまな仕掛けがありますね。どんな思いで、運行されているのでしょうか。

半井: この列車は、岡山県と香川県を結ぶ路線で運転しています。アンパンマンと記念撮影できるコーナーや線路がのぞけるシースルーの「床の窓」、アンパンマンの絵本を集めた本棚など、お子さまにお楽しみいただける仕掛けがたくさんあります。瀬戸大橋を渡るとき、潮風を肌で感じながら、瀬戸内海の大パノラマを堪能できることから、ご家族連れに大人気です。

——四国に入ってからもさまざまな魅力のある列車を考えられていますよね。

半井:「四国まんなか千年ものがたり」は今年(2017)4月にデビューし、土讃線の多度津と大歩危の間を走っています。沿線には、弘法大師の生誕の地・善通寺、古くから海の神様として親しまれている金比羅さん、そして平家の落人伝説の残る祖谷地方などがあり、千年の歴史に思いをはせながら、列車の旅がお楽しみいただけます。そして、穏やかな里山から、大自然が生み出した渓谷美へと移り変わる車窓の風景や、四季のうつろいをイメージした古民家風にしつらえた車両、地元産の食材をふんだんに使ったおいしい料理、さらに私どものスタッフや地元の方々による四国ならではの心のこもったおもてなしで好評を得ています。これからも四国の自然や文化、食、そして人の魅力に触れていただける鉄道の旅を提案していきます。

——琴平駅には素晴らしい待合室ができていました。どのような思いでリニューアルされたのでしょうか。

半井:琴平駅舎は大正12(1923)年に造られ、老朽化していました。耐震補強工事に合わせて建設当時の形に復元し、観光列車専用待合室を新設してウエルカムドリンクなどを提供しています。

——出発のシーンを見せていただきましたが、本当に真心が伝わるような見送りをなさっていて素敵でした。

半井:私どもの観光列車の特徴は、地元の方々や私どもスタッフによる心温まるおもてなしと思っております。四国の遍路文化である「お接待の気持ち」が昔から受け継がれていることが、四国の強みになっていると考えています。

——「四国まんなか千年ものがたり」のほかにも、「伊予灘ものがたり」、鰹のたたきがいただける坂本竜馬の列車「志国高知 幕末維新号」など、さまざまな観光列車をつくっていらっしゃいます。

半井: これからも新しい観光列車をつくり、観光列車を乗り継ぎながら四国一周ができるようにしたいと考えております。

——多くの方が四国を訪れることで、どんなふうに発展していくことを期待されていますか。

半井:私どもJR四国は、四国と運命共同体だと思っています。これからも、さらに魅力的な観光列車を走らせて、地域の活性化と交流人口の拡大に取り組み、四国の発展に貢献していきたいと考えています。

半井真司(はんい しんじ)

昭和31(1956)年徳島県三好市生まれ。昭和53(1978)年神戸大学工学部卒業。同年、日本国有鉄道入社。平成7(1995)年四国旅客鉄道株式会社総合企画本部高松駅周辺整備推進室長、平成18(2006)年同社常務取締役経営企画部長、平成22(2010)年同社専務取締役鉄道事業本部長、平成28(2016)年同社代表取締役社長に就任、現在に至る。