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地域の未来が見えてくるインタビュー番組。
会社づくり、人づくり、そして街づくり…岡山・香川のトップの夢、経営ビジョンに迫ります。

前回の放送

岡山県立博物館

山田寛人 館長

2018年6月18日(月)

——夢をお聞かせ下さい。

山田:若い世代の歴史ファンを増やしていくことです。

——国宝や重要文化財など約2万点を収蔵し、岡山ゆかりの文化財を紹介していますね。全国の名品を集めた特別展なども企画されています。どんな方に楽しんでいただきたいですか。

山田:若い人がどんどん歴史好きになって、歴史ファンを増やしていきたいと思っています。

——博物館をどのように楽しんでいただきたいですか。

山田:岡山は吉備の国といわれ、早くから文化が花開いた土地で、多くの貴重な文化財も残されています。こうした文化財を通し、若い人たちが岡山の歴史に興味を持ち、郷土愛をはぐくんでもらいたいと思っています。

——国宝の「赤韋威鎧」(あかがわおどしよろい)をはじめ、貴重な甲冑なども所蔵されています。実物を見ることで、若い人はどんなことを感じているのでしょうか。

山田:「赤韋威鎧」は800年以上前のものです。当時の大鎧はほぼ神社等への奉納品ですが、この鎧は実戦に使われた際の刀の傷といわれる痕が残っています。また、宇喜多基家が八浜合戦で使用したといわれる甲冑があり、頭の部分に弾で撃ち抜かれたような痕があります。基家はこの戦で死亡したといわれています。こうした文化財を通じて、戦場で散っていった武将の無念の思いとかを感じてもらえれば、今後の若い人たちの生き方や将来のあり方を考えるきっかけになるのではないかと考えています。

——子どもたちの様子はいかがですか。

山田:戦場の話などをすると、本当に真剣な様子で話を聞いてくれます。

——教育にも力を入れていらっしゃるそうですね。

山田:子どもたちにしっかりと岡山の歴史に興味を持ってもらい、将来、岡山を大事にする心を持ってもらいたいと思います。

——具体的にどんな取り組みをなさっていますか。

山田:学芸員が展示物を解説しながら授業を行う「館内授業」の取り組みを行っています。子どもは真剣な様子で話を聞いてくれます。学校の求めるテーマなどに応じて、子どもが興味・関心を持つような工夫をし、丁寧な解説に努めています。

——歴史ファンの層が広がっていくことを、どのように感じられますか。

山田: 日本の大事な文化を守っていくためには、いろんな層が歴史に興味を持って、日本の過去と将来を考えていくことも大切です。いろんな世代に博物館に足を運んでいただきたいと思っております。特に、若い人に博物館に足を運んでいただきたいですね。

山田寛人(やまだ ひろと)

岡山県立博物館館長

昭和34(1959)年倉敷市玉島生まれ。昭和53(1978)年に岡山県立玉島高等学校卒業、同年に岡山県庁へ一般行政職として入庁。教育委員会へ配属され、教育庁各課、教育事務所、県立学校へ勤務の後、教育庁福利課長、文化財課長、特別支援教育課長を経て、平成29(2017)年から現職。趣味は釣り、駅舎訪問、文化財巡り。座右の銘は「鬼手仏心」。