2月28日(水)午後7:58~8:53

岡山発アジアへ
肺移植・大藤医師の挑戦

臓器移植の中で最も難易度が高いといわれる肺移植。その肺移植手術において成功率100%の実績を持つ医師が、岡山大学病院にいる。大藤剛宏。50歳。
脳死による臓器提供が少ない日本では、移植を望んでも手術を受ける前に力尽きる患者が圧倒的に多い。大藤医師は、叡智を結集して、これまでならば手術を諦めざるをえなかった幾多の命を救ってきた。左右の肺を反転させた移植。脳死肺と生体肺を組み合わせたハイブリッド肺移植。左右の肺の一部を縫合して作った片肺の移植。これらは一部に過ぎず、枚挙にいとまがない。
大藤医師の思いはひとつ「救える命を増やしたい」—その思いは国境を越えた。
ベトナムから舞い込んだオファー。肺に深刻な疾患があり、助かる道は移植しかない6歳の少年のオペだ。しかし、医療後進国であるベトナムには、肺移植に必要な設備が整っていない。大藤医師は現地に入った。
アジアの肺移植の未来を切り開く大藤剛宏医師の挑戦に密着した。