4月5日(水)午後7:58~8:54

百ます計算で学力は?~陰山さんの挑戦~

福岡県の鞍手町立西川小学校、そこで見た児童の姿は衝撃的だった。
圧巻の計算スピードをもち、漢詩すら大声で暗唱する子どもたち。
片親率30%、塾もない過疎地の小学校、決して恵まれた環境とはいえない。
しかし学力テストでは全国平均を20ポイントも超えるに至った。
その秘密が、導入して5年の「陰山メソッド」だという。
「百ます計算」や「音読」などの徹底した反復学習が「陰山メソッド」である。
開発者で教育クリエイターの陰山英男氏は言う。
『算数や国語の勉強ではない。陰山メソッドは、脳を起動させるツールだ』と。
岡山大学法文学部卒、アナウンサーを断念し不本意ながらの教職への道…。
そんな陰山氏が今、全国の教育現場から引く手あまただ。
2016年2月、陰山氏が高梁市立有漢西小学校を尋ねた。
岡山県で初めて、陰山メソッドを導入するというのである。
児童たちに「生きる力を与えたい」という校長の招きで、学校改革が始まった。
陰山氏とその取り組みを取材し、陰山メソッドの秘密に迫る。

写真=子どもたちの姿を観察する陰山英男氏