電話口で男は息子の名前をかたった。「○○だけど、元気？　風邪をひいて会社を休んだんだ」。「大丈夫？」母親は男が息子の名前を告げたことで信用してしまい会話を重ねるうちに現金2千万円を金融機関から引き出そうとしてとめられた。その瞬間、目が覚めた。「まさか自分が詐欺にかかるなんて！」

振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額は去年、岡山、香川ともに過去最悪を記録した。被害額はあわせて約１６億円、高齢者を狙った詐欺がめだつ。
なぜだまされてしまうのか、被害者を取材すると犯人の巧妙な手口が見えてくる。テレビ局をかたり有名人の写真を載せた会社のパンフレットを送りつける詐欺事件、犯人は詐欺を防ぐ特別番組を作るともちかけ多額の現金をだましとろうとした。
犯人グループは様々な名簿を手に毎日100回、200回と電話をかけ、どうやったらだませるのか実践を重ね、だましの腕を磨いているという。
まさに詐欺のプロだ。
番組では岡山、香川で実際に起きている詐欺の手口に迫るとともに、自分や自分の親を守るための対策を紹介する。