8月7日(水)19:00~19:54

消えゆく証言 隔離の中の戦争

『第二次世界大戦。軍国主義が強まる中で、私たちは人間扱いされなかった…』
今年87歳を迎えるハンセン病入所者は悔しさを抑えきれず、唇を震わせた。
世界の中で一等国を目指した日本は、病ゆえに戦場に立てない入所者を「国の恥」
などと切り捨てた。ハンセン病患者の強制隔離政策が強まっていった背景には、戦争の影がつきまとう。療養所とは名ばかり…、食べ物など貧しさは園内外違わなかったとの声もあるが、治療や看護、火葬までも入所者同志で行われた現実がある。病は悪化の一途を辿る。入所者の多くの命が戦中、戦後に奪われた。終戦から68年
これまで戦争について多くを語らなかったハンセン病入所者たちが真実を明かす。


(写真)
ハンセン病療養所内に残る防空壕