4月25日(水) よる7:00~7:55

髪が結んだ絆  

「寄り添うとか、力になるとかって、そんなに軽いことじゃない。」涙を浮かべ話したのは看護師を目指す若い看護学生たちだった。学生である自分たちも誰かの力になりたい、彼女たちが選んだのは「ヘア・ドネーション」・・・自分たちの髪を切り、抗がん剤治療で髪を失った患者に髪を寄付するプロジェクトだった。その髪で作られたウィッグを受け取った被災地・宮城県石巻の女性がん患者は「命をいただいた」と涙を流して喜んだ。髪を貰って元気になった自分の姿を看護学生に見てもらいたいと、がん患者の女性は余命時期を過ぎているにもかかわらず命を懸けて岡山を訪れた。
絆とは、寄り添うとは、生きるとは・・・髪をきっかけにつながった、看護学生たちとがん患者の10ヶ月に渡る心の交流を追った。


写真= 看護学生と交流する石巻の女性がん患者   岡山看護助産学校