「まだ続く黄色いベストのパリで」

EHSS(社会科学高等研究院の頭文字)という大学機関の中に日本財団が設けられ、教授がいて、いろいろな日本関係の研究が支援されている。公開講座で申し込めば聴講できる。「東京およびパリにおける交通インフラの財政構造」の研究講座のお知らせがあったのででかけてみた。カルチエラタン地区の繁華街、有名なナイトクラブの隣の建物にパリ大学の看板が掛かっていて、ここも教室なのである。各所にこんな施設が多く、大きな大学の構内があって、校舎があってと思うのが普通で、キャバレーの並びが大学の教室では面喰ってしまうが、いかにも1150年以来、大学発祥の歴史の土地、フランス的ではある。大勢の教授研究員が、助成金を得て研究をつづけ、自分の講座を開いている姿に興味あるので、出席させていただいた。数人の参加だったが、日本からわざわざ教授が招かれて発表、討論がされ、こうして博士論文になるのだろう。

2019年1月10日 赤木 曠児郎

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