岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2017年5月10日

「2025年」

 2025年に大阪で再び国際万博を開催したいのだそうで、パリの国際万博協会事務局に、開催希望立候補の日本国首相からの手紙の提出が4月24日になされた。フランスは新大統領の第一次予選投票が前日あったばかりで、結果に沸き立っていた。イエナ広場の近くで、ギメ国立東洋美術館別館の真向かいにある、普通のオスマン様式の、平生は何気なく気付かず前を通り過ぎる屋敷ビルが協会事務所なので、こんなところだったのかと驚く。記者会見があるというので初めて中に入ってみたが、立派な記者会見ルームまで備えている。安倍首相の手紙を木寺フランス大使が持参し、同行が榊原経団連会長と、松井大阪府知事が、日本からわざわざ出張立ち合い同行という大袈裟な物、それで記者会見である。他の国の立候補もあって分からないが、立候補受け付けのギリギリの期限らしい。来月に立候補受け付け国が発表され、投票で開催地の決定は一年後となるスケジュール、とりあえず声を上げたと言うところらしい。それまで生きているかなと、思いつつもう始めねばならない手続きで、大阪万博が千里であったのは1970年であったから、もう半世紀も前のことで、興味深い申込みの瞬間に、出会えたという思いである。

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