岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2017年2月10日

「つれづれぐさ」

 フランスの学校は面白い。クリスマス・正月のバカンスが終わって、1ヵ月も通うと、もうスキーバカンスで2週間休暇である。それからまた1ヵ月とちょっと通うとイースター春休みのバカンスがまた2週間待っている。5月は祭日休暇が多いし、7月はもう本格夏休みバカンスに入る。まあ年の半分は休みで、学校は開いてないのだから、勉強は何時しているのだろう、4分の1くらいが年間休みの、日本人の感覚とは大分ちがう。
 いろいろな催しに溢れている。44回目を迎えるアングーレーム市の漫画フェスティバル、日本が主役国なのは変わらず、パリから450キロ、大使までもが出席して、その人気ぶりに驚かれたようである。オープン前から行列ができ、会場と同時に人気招待作家の前に押しかけ、サインを求める人たちの姿を話される。専門会館まで建て、この季節、完全なるこの地方の町興し有名事業に成功している。
 パリ市郊外、空港の近くの見本市会場で年二回開かれる「メゾンエオブジェ」家具とインテリア見本市、日本から80社もの出展、内40社は県とか地方の出品だが、40社は個人で参加出品という賑わい振り。JETROなどの努力で、やっとヨーロッパでは専門見本市に参加が、一番売り込みに有効な手段であるという認識が、日本にも広まって来たのだろう。日本からの会場入場バイアー数も、対前年59%増という(米・中・韓なども20%前後アップ)、驚異的な数字が今回の結果報告に発表されている。

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