岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2016年7月10日

「おヒップからのパリ」

 まことに品がないのだが、今年のパリジェンヌはまずお尻から眺めるものらしい。短い上衣に、「股引き」としか言いようのない、ぴったりとしたストレッチのジーンズやタイツを、みんな着用しているのだから仕方がない。女性を見るのに、まず顔、お化粧からというのは過去の話しで、男の子のファッションの方が、ヒラヒラ飾りを付けたり、優しくなっている。女性はまずデーンと後ろ姿の、お尻をつきつける。アフリカ系の女性などは、胸元の鼻先の辺にヒップ位置があって、胴が極端に短くて走るように出来上がった体型だし、中近東系の女性は、豊かさ、巨大さが見事で、エスカレーターの下段側にいると、もう目のやり場がない。どんな顔の人だろうと、後から回って、やっとお化粧の観察になる。昔のデザインは、このような体の線を控えめに、品が悪いと、隠すように工夫をするのが、洋服デザインの基本だったのだが、逆転のたいへんな女性時代になったもので、大臣も、市長も女性が大活躍の現在なのだから・・・・・・。

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