岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2015年8月13日

「観光立国の時代と言うが」

 8月、海外からの旅行者で一杯である。日本でも東洋からの観光客の多さに驚くが、夏休みのフランスも、観光客で溢れている。パリは地方や外国から、フランスの避暑観光地は、パリや首都圏から、または外国からのセレブな避暑客で溢れている。
 どう考えても不思議なのは、パリや北欧の国々のホテルの値段で、夏季でも冬季でも、休暇シーズンは平常より値が下がり安くなっている。また日常でも、平日はドンと値上がりするのに、週末の土・日は値が下がって安くなるのである。毎日近所の大きなビジネスホテルに掲示される電気看板の本日は幾らですという料金表示を見て、不思議なのである。日本のホテルだと、土・日・祝日、書入れ時で、ドンと高くなるが、正反対に安くなる。同じホテル業で東西逆で何時も不可解、土・日や休暇で、町の機能が100%揃は無いから、安くして、休日は田舎で過ごし、商店も休むし、ビジネスの市内には居たくないのだろうか。日本は土・日・休暇は、結婚式や宴会、旅行者で一杯になるから高く売る。時にパリで大きな見本市やビジネスイベントの期日になると、ホテルの宿泊料金は鰻登りに上って高くなり、満杯で入れず、奪い合いにもなる。いろいろ見ていて、基準が何時もよく理解できない。南仏の海岸ホテルだと、今が時期なのだろうか。とにかく土・日・祝日、休みの日はパリのホテル料金はぐんと一番安くなる。

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