岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2013年6月10日

「老人よ、何故怒らない?」

  デモの多い町パリに暮らしている。もう社会党優勢の議会では、成立してしまったのだけれど、同性結婚や人工受胎に反対してのデモも、まだ盛んである。社会党政治に反対の意味合いを、持ってくるからだろう。日本も高齢化社会が話題である。それならば農業団体や労働組合のように、老人の権利改善を要求してデモや選挙への圧力活動があっても、可笑しくはないはずである。もう年だからと、世の中の邪魔者みたいに任せて、隠居を決め込むことは、無いのかも知れない。
 パリの日本文化会館は1997年設立して16年になるが、5月末から6月1日にかけ4回、蜷川幸雄演出、清水邦夫作「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」(1971年初演)を、2005年発足の、さいたまゴールド劇場の来仏公演で沸いた。66才から87才までの37名の殆どが女性俳優、20名の壮年、スタッフ20名、医師が付き、監督など全体で80名の一行である。俳優さんは今から8年前に一般公募、殆どが素人からという、高齢化社会に話題で、日本でも非常に注目され成功している劇団だそうであるが、パリだけの4回の公演である。シニア世代が主体では、巡回などあまり不可能で、パリだからみんな張り切って、ホテルに分散して参加したという異色ぶりである。皆さん元気で、観光にも熱心だったと伝え聞く。

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