岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2013年1月10日

「暖かいパリの昨今」

 異常に暖かなのである。クリスマスの日に、南仏の海岸では24.3℃、記録的だそうで、水着姿での写真がでる。パリの中でも桜の木の一種だろうか、白い小花が満開の街路樹、もうポプラの若葉が出ているのがある。日本が寒いと言うから、きっとこれから寒い日が襲って来るかも知れない。地球は回っているのである。
 年越しの日のニュース、次々と世界中の首都からの、花火光景が流れて来るが、フランスでは年末の日は、花火、爆竹厳禁で、何も無い。花火を隣国ドイツで買い求め、個人用に持ち込もうとするが、税関で没収の光景が、テレビニュースで流れる。爆竹などで怪我する人や、火事の事故が発生するので、警戒されているのである。その代りか、年越しと共に、走っている車のクラクションが一斉に鳴らされる。平常都市内では禁止だが、この時だけは大目に見られる。その一方、年末年越しに車やバイクへの放火犯も多く、燃やされる。今年も1200台足らずだが、昨年より多かったと言われ、パリの周辺の県、アルザス地方、マルセイユ地方に車放火が集まっていたと報じられる。社会への不満の腹癒せ犯、それを利用しての保険金狙いもあるとか。とにかく路上駐車している車に、毎年放火が多発し、燃え上がるのである。

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