岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2010年1月11日

「2010年」

 もう年が明けて、特売の季節に入ってしまった。衣料品の4割は、セールス特売で消費されるというから、みんな大きな袋を抱えている。
 正月以来、雪。この暮れは雪がよく降り、厚く積もると言うのではないが、雪のある景色が消えない。パリ市内の気温で0度前後。半世紀近くパリに暮らしているが、降っても大体二日で、雪は融けてしまうのが、普通だったから珍しい。地球温暖化を、環境派は武器の様に口にするが、こんなに簡単に冷え始めるのでは、眉唾な思い。
 年越しのエッフェル塔イルミネーションとシャンゼリーゼ大通り、人出が25万人だったとか、昨年は55万人だったから、厳重警戒の割りに空いていたことになる。社会不満の連中が、路上駐車の乗用車に火をつけて燃やすのも年末恒例、今年もフランス全土で1137台、昨年とほぼ同数だったと、新年のニュースで発表される。
 ヨーロッパに、今年から始めて大統領が選ばれて誕生した。ベルギーの人である。現在のヨーロッパ各国の首相や王様は、地方知事並になるのだろうか、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中国が世界の大国で、ヨーロッパ特命全権大使があって、後は大使館でなくても総領事?アメリカの州並だとそうなるわけで、各国とも経費節約できるし、天皇陛下だって一々大使の、受け入れ送り出し認証挨拶なんて公務が、大分軽減できる。歴史を楯にとって、縮小に大抵抗はあるだろうが、割から行くとそうなる。仕分け人蓮舫さん頑張って。

page1/3