岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
ポンヌフ広場
黄色い店

【近況】

2月13日〜23日
   パリ日本文化会館・NAC在仏日本人会 アーチストクラブ設立25周年記念展出品
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2008年2月6日

「近頃のこと」

 一月の末から、二月の初めは、一般の人にはソルド(誓文払い)懐かしい古い日本語だが、とにかく年に二回の在庫商品大整理の、大特売の習慣なので、みながこの日を待って、買い物をするのである。その一方で仕入れ専門家は、その年の秋冬年末までに売る商品の、仕入れオーダー開始期間でもあって、男子服、婦人服、肌着、アクセサリー、家具、インテリアデザイン商品、民芸品、贈り物商品、玩具など、いっせいに見本市がパリ圏各所で開かれて、一般の目には触れないが、世界中から人が集まって、ホテルも交通機関も満員。近頃では一番集中する月末頃を、パリの「デザイン週間」と総称している。専門見本市や、国際会議は、開かれるとその町に人が集まるので、市の繁栄にとって大事な行事であるが、昔からパリで開くというと、人々の出席率がとても良いので、年中休み無く夏のバカンスの二ヶ月間をのぞいて、何かが開かれている。それでパリの観光案内所は、正式の名前は「パリ観光及び国際会議案内所」、市へのいろいろな誘致や、キャンペーンに当たっている。一般の観光客や市民生活の目には触れないが、海面下の氷山の塊のように、大きな経済活動があるのである。

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赤木曠児郎氏 略歴
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