岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
ピラミッド広場

【近況】

朝・午前中はアトリエで制作。午後・日没までは外で素描原画の制作。当分これが日課です。
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2007年5月7日

「新大統領のフランス」

 5月2日(水)の夜は、巌流島の決闘の日もこうだったのだろうなと思うような夜だった。第二次決戦投票にのぞむ新大統領候補二人の政策討論対決が、夜9時から国営放送と一番見られているTF1の二つのチャンネルで同時全国に向け、生放送された。
 始まる前、帰宅を急いだが、もう路上には人の気無く、商店もみんな早々とシャッターを降ろしている。カッフェでサッカーのテレビ中継を見ている若者も少しはいたが、皆がこの生放送にかじりついていたのだ。一人は女性、もし当選すれば第1号女性フランス大統領になるし、最近は世界の国々で女性大統領の誕生も流れなのだ。一方男性候補の方も、二代前からのハンガリー移民家族で、もし当選すれば歴代のフランス名家出身で押さえてきた名門ポストに第1号外人名大統領誕生となり、あまり温かい歓迎の雰囲気ではない。

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赤木曠児郎氏 略歴
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