岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
シュリー屋敷(2)

【近況】

5月
 パリ郊外キンシー・スー・ボア市展
 主賓招待7点展示
6月 5日〜24日
 パリ市9区役所
 パリを描く画家たち展
9月13日〜19日
 大丸京都店美術画廊
 個展
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2006年5月8日

「催し物の季節」

 大都会で暮らすと、便利なんだろうか、不便なのだろうか、催しものの色々な誘惑が一杯あって、それも一級品が集まっているから楽しいようで自分の時間がなくなってしまう。三十数年前、最晩年の海老原喜之助先生のもとに弟子入りしていた二年間、「折角パリに居られるのですから、話題のものですし見にゆきましょうよ」と出掛けるのをお誘いしても、「ウン、ウン」と腰重く先生がちっとも応じられなかったのを、今頃になって思い出す。あれこれと良いものがあるからと出掛けていては、仕事にならないのである。相手は好意でも、やれ別荘だ、夕食会だ、展覧会、リサイタルと応じていては、もうどうにもならないのである。自分の仕事に集中してやっているのがプロで、その代わり、稀に先生が出掛けられると、集中して熱中、高価なカタログを三冊も買い込んで、勉強しろとサインして一冊下さったり、興奮して後までも語られるのであった。

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赤木曠児郎氏 略歴
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