コーマルタン通り
 

「シーズンの始まり」

フランス国立図書館、旧本館にある版画室には、フランスの各工房で作られる版画はかならず1点ここに提出の義務があり、コレクションされる。1999年から、この5年間に約15,000点作られ集まっていて、その中の40点を選んで「現代版画の様相展」を企画、その中に貴作品も出ていますと通知を受けては、ビックリしてしまう。2001年にある版元で作った、アコーデオンと呼ばれる版画で作る小型手作り本シリーズに、私の「パリの屋根」という一冊も入っていたのだが、思いもかけずこれが選ばれていた。丸や三角、抽象図形作品の多い中に、具象画が珍しく入っている感じ、年末まで展示される。翌日はマルモッタン・クロード・モネ美術館で、カミーユ・クローデル彫刻展開始。彫刻の持ち主のポール・クローデルの孫娘のレンヌ・マリさんから「今回の展覧会は、友人のアカギ・コウジロウの依頼で、美術団体ナショナル・ボザール展の特別回顧展示を応援、その縁で偶然のことからこの展覧会となりました。」とまで、カタログに書かれていて、またビックリしてしまう。展覧会間近で、絵の制作に追われているのだが、こんな招待日には出掛けざるを得ない。こちらは明年1月末まで。

BACK NEXT

page2/3