ビストロ・ラ・ベリエール
 

「ボージョレー・ヌーボー飲んじゃった」

 今から15年前、日本に少しワインブームがあって、ボージョレー・ヌーボーも紹介され、珍しがられて人気が出てきたのでしたが、フランスが原爆の実験にわざわざ太平洋まで出掛けてからは不人気になり、1995年頃は一時期の7分の1くらいしか売れなくなっていたのでした。以来ソムリエNo.1を日本に作ったり、ポリフェノールが体に良いなどと、女性にワインブームを作り出し、今ではこのボージョレー・ヌーボーも昔の最盛期の4倍も、全機動員され運ばれているのです。昨年フランスは猛暑で、死人が出るほどでした。それで葡萄にもとても糖分が多くて、プリムールまで本来1ヵ月の寿命が3〜4年は飲めるという特別なワインになり、日本でもオーダーが多くて品不足になってしまったのです。そうなると、統計が頼りマーケッティングでは、今年はまたこれは売れるぞと注文がまた殺到、昨年の2割増しのオーダー、特に大手ビールメーカーが、この分野に手を拡げて進入、競争激化なのだそうです。
 「幾らの飲んでますか?」町のスーパーで安いのは一本400円くらいの広告も見ますし、我が家出入りの産地から注文配達してくれるのは600円くらいです。今年初めて、うちの畠のワインにも、日本にボージョレー・ヌーボーの輸出の注文が入ったと、若主人が配達に来て話していました。

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