レストラン・ル・クープ・シュー
 

「アッという間に二月も終わり」

 厳重にやれば息苦しく、社会の猛反対になるだろう。日本のゴミ処理、地域社会で細かく見張って、みんなピリピリしているが、ほどほどにしておかないと、強権、全体主義社会の構造と香わらない。
 「寛容」といったが、個人の判断の自由と、その表現の自由が守られる事の方が、大切なのであろうか。
 二月から三月始めの週、パリでは恒例の第41会農業博覧会が開かれ、65万人の入場者予定。綺麗に磨き抜かれた家畜の見事さが主役で、パリの中、牧畜、ワイン、田園の話題一色になる。
 蜜蜂がひまわりやクローバーの種子に加工してつける薬品のせいでバタバタと大量死してしまった。昨年フランスの生産が半分に激減、養蜂業者が製薬、化学会社に訴えを起こしている。
 二月の末に週に、パリ日本文化会館では、「能と狂言」の四日間があった。ユネスコ本部でも、日本の文化庁が主催して「文楽と浄瑠璃」の夕べが開かれ、日本文化というと、毎回どうしてこうなるのか、もう少し現在のテーマはないのと、少しうんざりだったが、お能はとても素晴らしく、観世栄夫、野村万作、野村満斎、一級品で、いいものはいいのだと、みんな圧倒されてしまった。

2004年3月1日 赤木 曠児郎  
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