ミラボー橋
 

「鮭騒動」

 そんなところに、今度は養鶏ニワトリにビールスが、東南アジアで発生のニュース。恐ろしい世の中で、何か読んだ気がすると書棚を探したら、今から3年前の2001年に、英国人のジャーナリストの書いた「狂食の時代」というノンフィクションの本が出てきた。2002年春には、日本語にも訳されて、講談社から出ている。この本の中には、全部、今現れているようなことが、穀物、肉、魚、英国の例だが全て現場ルポタージュされている。
 つい先日、フランスの国営ラジオでは、この米国アルバニー大学の研究は、アラスカの鮭業者の研究資金の寄付を得ていてなされ、ノルウエーと英国の鮭を対象に発表、米国でBSE狂牛病が見つかって、アメリカ産の牛肉が海外市場に売れなくなったことへの仕返しで、商業戦争であると、流されていた。
 こんなにフランスでは騒いでいるのに、日本のマスコミでは牛と鶏で、この鮭のことは、話題にされないのも奇妙である。

2004年1月27日 赤木 曠児郎  
BACK  

page3/3