ピックピュスのメトロ駅
 

「猛暑が終わった」

 政府の対応がなってないと、早速に野党はケチをつけるが、夜まで暑い百年以上も起こったことがない、異常事体だったのである。 バカンスで、人手を少なくして、みんなが仕事を離れ、ゆったりと過ごす月だから、暑さに倒れて病院にかつぎこまれても満員で、廊下に放って置かれるだけ、週35時間労働のワークシェアリング政策を、前の政権が作り、ギリギリの人手の所ばかり、慢性人手不足がこれに輪をかけた。葬儀場は満員で、死体の置場に不足、結局パリ市では、ランジス大市場で、冷凍倉庫を空けて遺体収容、それでも不足で冷凍輸送大型トラック10台を借り追加して、遺体を保存、葬儀の順番待ちにという騒ぎであった。まあ後で消毒すれば同じことかもしれないが、あまり気持ちはよくない。
新聞の弔慶広告欄は、満杯2ページがあり、○○侯爵家、○○伯爵家などから色々、ご高齢者がほとんど。しかし、現代生活で恐ろしいのは、まだパリ市に700の遺体が、家族、親族などの引き取り手の申し出なく残り、少子社会、都会の孤独生活のありさまが浮き上がり、どう処理するか、問題になっている。

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