フロール館(ルーブル美術館)
 

「帰って来たパリ」

 今回のストライキの理由は、社会党政権から変わって、大統領派の政権になり、養老年金制度の改革に手を付けたから。
 国が強制保険制度でやり、この国の制度は早くから進んでいて、老後の安泰のように、良くできていると思うのだが、国がやっても赤字、赤字で、失業者と高齢者の増える現況では、とても成り立たず、保険を掛ける期間を延長したり、支給開始の年齢を遅らせる改革案を、議会で検討始めたので、一斉反対示威ストなのである。交通ストは3日間続き少し落ちついたが、各職種別で、労働協定が結ばれているから、病院、学校、郵便、官公庁、とかそれぞれストライキは連日続き、日本から帰って一週間になるが、きょうは放送の職場でもストライキ、ニュースも最低限である。
 国民保険の財源、助成の財源をとなると、掛金の値上げか、増税しかないわけで、消費税は20%、国民総生産の49%近くまで、すでに国とか公共が、何とかかんとかの名目で吸い上げて、維持運営されている、理想社会なのだが、こんなに徴収されるなら、政治家、役所、役人の数を減らして頼らず、「自立」をと、何故目が向かないのかは、不思議である。

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