岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

エッフェル塔(ローズ地色)

【近況】

今年の秋に、第四冊目のパリ画集を刊行しますので、その準備に目下掛りきりです。
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ご要望に応え再版、装い新たに「新書版・私のファッション屋時代」が出来ました。
900円+送料
株式会社 第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)3235-3051
FAX(03)3235-0158
または、展覧会場でのみ発売
 

「戦時下のパリ」

 イラクVSアメリカ・英国の戦争が始まって、テレビやラジオの報道はこのニュースばかりが中心。フランスにはイスラム教徒、中近東系起源の国民も多いわけだし、戦争には直接参加していないので、イラク側の放送局の流す画像も同じ様な割合で報道されるから、ニュースの時間は報道合戦である。
 とにかく戦争が始まって以来、反戦デモは毎日のようにパリやフランス各都市で盛んに開かれている。しかし直接爆撃されたり、直接の危険はテロに巻き込まれる以外にはなさそうなので、報道以外は普通の市民生活に変わりはない。
 今回の戦争で、世界に対して国連の場で、証拠が無いのに戦争不当と一本筋を通したシラク大統領は、フランスの国威を世界に見せたとの人気最高で、世論調査でも一時70%を越える国民の支持率。大統領選挙で勝っても60%を越えることはなかったのだから、ド・ゴール将軍の再来みたいに映り、大変なことである。

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赤木 曠児郎 (2003年4月7日)
赤木曠児郎氏 略歴
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