阿部ひろみ

Vol.22 <7月1日>

岡山県内一市町村ずつ作品を紹介していきます。

みなさんこんにちは、いかがお過ごしですか?
 夏本番、海に山にさっそうと出掛けたいです。とはいえ、みなさんは雷、 怖くないですか?わたしは、小さい頃のある日から「雷恐怖症」です。
ある夏の夜、ものすごい落雷と豪雨で停電になり、家族みんなで食堂に集まって、ろうそくの光を頼りに、母が本を読んでくれていました。その時、まるで我が家の2階にでも、雷が落ちたのかと思うぐらい大きな「がたがたどぴゃーん」という音が聞こえました。あんまりすごい音だったので、家族で2階へ確認しに行くと、窓が少し開いていて、廊下がびしゃびしゃに濡れていました。雷もごく近くに落ちたようで、地響きがまだ続いていました。あわてて父が窓を閉めようとしたその時です。今度は、すぐ裏にある神社の高い松に雷が落ちました。「ぴかどーんばりばりばりばり」と鼓膜がやぶれるかと思うほどの轟とともに、父の姿が雷光の中に消えて見えなくなりました。次の日、雷に打たれた松は、まっぷたつになって倒れていました。それ以来、その時の雷音と雷光の恐怖が染みついてしまって、雷が鳴ると、ふとんの中で震えています。

今月は、総社市吉備路です。

総社市吉備路
「れんげの咲く頃」
 れんげ草の咲く頃、吉備路に出掛けた。菜の花もきれいだったけれど、れんげの桃色も可愛く、五重塔をひきたてていた。小さい頃、父の実家宮城県で、れんげの花摘みしたことを思い出します。
   
「塔見の茶屋」
 五重塔が見える所に「塔見の茶屋」があります。その日は暑い日だったので、コーヒーを頂きながら、お店の中で涼ませてもらっていました。他のお客さんがカレーを注文して、そのあまりのいい匂いに我慢できず私も食べました。
   
「紅葉」
 夏は、あんなに緑が深く濃く、常緑樹が多いのかと思っていましたが、秋になって行ってみると、紅葉が美しかったです。常緑樹と紅葉した木のバランスがとても良く、これぞ「日本の秋」だと思ってしまいました。
   
「雪」
 何年か前に行った時、偶然雪が積もっていて描けました。ここ2年ぐらい、 なかなか積もった日に出会えないので寂しい気がします。吉備路の五重塔は、四季折々、それぞれの顔を見せてくれるので、いつ行っても楽しみです。
   
いかがでしたか?今回は、以上になります。
次回は、「牛窓」です。
 
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