阿部ひろみ

Vol.11 <8月1日>
みなさまこんにちは、いかがお過ごしですか?
 お盆の頃になると、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行った小さい頃を思い出します。父方の実家(宮城県)に行くと、もう誰だか見たこともないような人がどんどん家に上がってきて、ひっきりなしにご挨拶。わけがわからないけれど、みんな親戚だという。8月13日には、庭先(玄関)に火を焚いて、ご先祖様を迎える。15日には、同じように送り火を焚く。古いしきたりが残っていて、誰がその役目をするのか決まっているので、すごく興味深く見ていたのを憶えている。母方の実家(富山県)に行くと、たいまつのようなものをぐるぐると振りかざして、「~さんのごしょうらい」と大きな声で言って、火のついたたいまつを川に投げ込んでいたのを思い出した。とにかくどちらに行っても、イベントという感じがして楽しかった。小さい頃は、本当の意味などわからずにお盆を過ごしていたように思います。


牛窓町 「オリーブ園の小径」
 この道を歩いて行くと、遠くに海が見えてくる。風に揺れて見える少し傾いた一本のひょろ長い木が、この道のアクセントになっている。異国の風に包まれて、さわやかな日を過ごす事ができた。
   
笠岡市 「御嶽山」
 とにかく、とんがり山を見つけたら、いてもたってもいられなくなる。小さい頃、山を描きなさいと言われたら、とんがり山ばかり描いていた。少しだけ丸みをおびたとんがった山、憧れていた原風景です。
   
建部町 「旭川」
 はじめて岡山を訪れてここを車で通った時、いつかこの橋を描こうと心に決めていた。川に橋がかかっている、なんて事はない風景ですが、私にはとても美しく見えたのです。晴れた日をねらって、スケッチに出掛けた。
   
灘崎町 「サウスヴィレッヂ」
 スペインを思わせる白壁の建物が、あまりにマッチしている気候の日だった。「牛窓」といい、ここ灘崎町も、なんて外国っぽいのだろうと感心してしまう。ただ建物だけじゃなくて、さらっとした夏の暑さまで似ているから嬉しくなる。
   
八束村 「塩釜冷泉入り口」
 水車や風車に憧れている。なんでこうぐるぐる回るものに興味があるのか考えてみた。水や風などの自然の力を利用しているから、うらやましく感じるのかなあ。と思ったけど、好きな事にあんまり理由もないのかなとも思う。
   
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