阿部ひろみ

Vol.1 <11月1日>
みなさまこんにちは、はじめまして阿部ひろみです。
これから、岡山78市町村の水彩画の旅にご招待しようと思います。

 東京で生まれ、せまい路地を遊び場にして育ちました。
「東京の空は、しかくい。」
「いなかの空は、まあるい。」
ぽっかり浮かんだ雲、連なり重なる山々、山あいの家々、そういう景色にあこがれて旅行好きになり、そうして5年前とうとう憧れの景色の中で暮らせることになりました。
 そんなわたしが岡山78市町村という旅に出ることにしました。
描きたいと願っていたあこがれの風景を求めて…

どうぞみなさま、わたしの視点で見た岡山を一緒に旅してみてください。
今回の旅は、岡山市、大佐町、津山市、大原町、落合町です。


[岡山市]
「旭川沿い」 桜の季節だったので、後楽園外周の散歩道を歩いた。 早朝だったおかげで、人も少なくてのんびり時間が流れていた。 人に会わなかったかわりに、岡山市旭川川縁在住の2匹のたぬきがあいさつをしてくれた。
   
[大佐町]
大日高原「風の聖域」 風景を描く時のひとつの大きなテーマとして、「風を感じる絵」を目指している。 その真をつく場所に出会えた。 風と一緒にどこか遠くへ行きたいな…といつもふと思っていた。 そのどこか遠くがここだったのかもと思うようなステキな場所だった。
   
[津山市]
「鶴山公園・津山城趾」 石段を上がって行って、むかし天守閣があった付近から下をのぞくと、桜の雲海が広がっている。 五千本の桜が、石垣に沿って咲いている桜は、荘厳。
   
[大原町]
 「武蔵の里」 十七年間、忠誠を尽くしてくれた愛犬の名前は、ムサシだった。 偶然にも宮本武蔵の生誕地大原町に嫁いだ時、愛犬ムサシを可愛がっていたおかげだと勝手に感動した。
   
[落合町]
「醍醐桜」 「満開の頃は人が多いよ」と言われ、葉桜さえももう終わりの早朝に出かけてみた。 観光客はほとんどいなかったので、何千年もの歴史のある桜とゆっくり向き合って、対話することができた。
   
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