番組審議会

<第672回審議会概要>
■開催日時 平成30年9月12日(水)
■場所 山陽放送本社会議室
■議事の概要 9人の委員が出席して開かれ、西日本豪雨災害報道について報告やTBSを中心とするネット番組についてジャンルごとの番組批評が行われた。

▽報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
「報道特集」は、西日本豪雨、北海道大地震などの自然災害をタイムリーに取り上げて、被災者の生活の場で生の声を聴き、防災のあり方をただすなど常に見ごたえがある。「世界遺産」は自然保護の原点とも言われるイギリスの湖水地方やウィーンのシェーンブルン宮殿など、素晴らしい映像と解説で人が守り抜いてきた世界遺産を紹介、内容を高く評価する。「情熱大陸」はプロゲーマー、生物ライター、山小屋主人など各界で個性的な異彩を放つ人物を取り上げ、その仕事に向き合う情熱を見事に浮き彫りにしていて感動を与える。

▽情報系番組
「あさチャン!」はニュースを中心に情報量が多く、夏目三久さんは爽やかで安定感が出てきた。「ビビット」は芸能人のゴシップがやたらと多く、もっと伝えるべき情報があるはずだ。ネタの取り上げ方に工夫が欲しい。「サンデーモーニング」は定評のある長寿番組だが、コメンテーターの意見に偏りが最近感じられる。もっと広範囲からの人選に期待する。「新・情報7daysニュースキャスター」は、ビートたけしの毒舌感が薄れ、聴き取りやすくなった。全体に他番組とは視点を変えた論点で展開され、評価する。「ひるおび!」の司会がコメンテーターの話に口をはさむことが多く気になる。目を引く特集ネタで充実していってほしい。

全般に報道系番組は、災害報道や優れた映像や取材内容が高く評価されたが、一方で情報系番組を中心に生々しい映像を繰り返すことや一般からのSNS投稿に頼り過ぎではないかとの意見もあった。メディアの在り方や国民全体の視聴の方向性も考え直さなければならない時に来ている。若者はニュースより情報系ワイド番組に頼りがちであり、出演者の人選にも留意する必要を感じる。

などの意見があった。