杏林大学外国語学部の金田一秀穂教授のお話に、
“言葉の力”というくだりがあった。
“お刺し身”と聴いただけで「おッ今夜はご馳走…?」、それに「とれたてのピチピチ」とか
「新鮮な…」がついたりすると、よーし頑張って仕事を片付けて、早く帰ろう…という気にもなる。
・・・が、
おなじ魚でも「さっきまで生きていたんだけど…死んだばかりの魚の生肉」と言われたら・・・
肉でもそうで・・・
“肉汁がジュワーッ”、リポーターが『もうジューシー(14)を通り越して15,16や!』
なんて場面があると、もう聴いているだけでお腹が鳴るという人もいるでしょう。
でも、肉汁って牛のリンパ液、体液ですから・・・(笑)
『牛の体液がドクドクあふれています』 『・・・』
おなじものでもこんなに違ってくる。それは“言葉の力”という話だった。
母親の『痛いの痛いの 飛んでいけぇ~』も“言葉の力”の効き目があると言う。
『確かにそうだ・・・』と思いながら考えた。
たとえば、『夏休みに海外旅行かぁ… よ~し、思いっきり充電して来いよ』と言われると、
休み明けで職場に戻ったときに、休み前より気力も体力も充実していなくてはいけない…
かのようだ。
『そうかぁ・・・それじゃあ思いっきり放電して来い・・・』と、言われたらどうだろう。
きっと心身ともにくつろぎ リフレッシュして帰ってくるのではないだろうか・・・
言葉は“使い方”によってずいぶん違ってくる。
ところで…
外でビールを頼むとき、僕は必ずビールの前に“おいしい”をつけ、
『おいしいキリンビール下さい』と言う。
『はい!おいしいキリンビール お待たせしましたぁ』
・・・なんて運ばれてくると もうご機嫌。
ビールがいっそうおいしくなる
・・・間違いない。
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